赤い糸~For you~
「クリスマスの時。約束しただろ?卒業したら…ちゃんと気持ちを伝えるって。」



先輩は私をギュッと抱きしめる。



「志帆。まだ、俺は子どもなトコロもあるし…頼りないかもしれない。だけど、これから…二人ならどんな事でも乗り越えられると思うんだ。」



先輩のコトバ。



一つ一つがココロに響く。



「結婚しよう。」



『…はい!』



先輩。私は今、とても幸せです。



先輩はニコッと笑ってる。



「志帆!目つぶって。」



言われるがまま目をつぶる。



「はいっ。もうぃぃよ!」



目をあけると、私の左手の薬指にはシルバーリングがついていた。



「結婚指輪は2人で買いにいこう。」



『そうだねっ!』



二人で手を繋いで…



明日からの二人の未来へ歩いていく。




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