にじのみち。
陽菜の呼吸がどんどん荒くなっていってるのが
私にも分かった。
早く。早く呼んでこなきゃ。
その一心でいっぱいだった。

陽菜1人を残して行くのは怖いけど
私に出来ることは人を呼んでくること。
呼んでこなければ呼びに行く。

「陽菜!すぐ看護師さん呼んでくるから。
すぐ帰ってくるから待っててね。」

何とか頷いてくれた陽菜を見て
私は一目散に駆け出した。
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