にじのみち。
布団から顔を出す。

「よかった。顔見せてくれて。
もう、感情がダダ漏れてるけど…
結菜ちゃんが必死に呼んでくれたんだってね。
聞いたよ。
怖かったね。辛かったね。」

その時のことを思い出してまた涙が出てくる。

「でも、陽菜ちゃん
結菜ちゃんになんにも言わないまま
居なくならなかったでしょ?
最後の言葉だったかもしれないけど
必死に自分の存在を
伝えようとしてくれてたんだと思うよ。」
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