にじのみち。
こんな時でも点滴か。
一瞬で全てが嫌になったけど
これもあーちゃんの優しさ。
決して無理させることはしない。
だから黙って点滴を受ける。

「じゃぁ、私、他のお部屋も行かないとだから
行っちゃうけど
何かあったらほんとにすぐ呼んでね。」

頭を撫でてくれて
あーちゃんは行ってしまった。

まだ涙は止まらないけど
陽菜の気持ちやあーちゃんの優しさに
心が少し救われた気がした。
< 261 / 273 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop