にじのみち。
病室に着いた頃、結菜ちゃんの目が
うっすら開いた。

「結菜ちゃん、分かる?
ここ病院だよ。お熱きついね。
今お熱下げるお薬入れてるからね。
すぐ良くなるよ。大丈夫だから
安心して寝てていいからね。」

病院が嫌いな結菜ちゃんが
少しでも安心できるように
パニックにならないように優しく
頭を撫でながら言葉掛けをする。

熱で朦朧として目にも涙が沢山溜まってる。
きついのか何も言わずにまた目を閉じた。
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