結ばれないはずが、冷徹御曹司の独占愛で赤ちゃんを授かりました
凛音はなんだろう?と思いながら、足速にふたりに近づく。
神田は名刺を差し出しながら、凛音に頭をさげる。
すぐ近くにいた龍一がこちらに視線を向けたことに、凛音は気がつく。
「このたびはご協力をありがとうございました。横井がご迷惑をおかけしていませんでしたか」
「いえ、とても丁寧にご対応いただきました」
テレビ局におけるプロデユーサーの地位はそれなりに高い。ただの窓口に過ぎない自分にどうしてわざわざ?という凛音の疑問はすぐに解けた。
彼がおそるおそる、だが好奇心丸出しの表情で言ったからだ。
「水無月さんとおっしゃるんですね。では、やはり社長のご親族で?」
この質問も、ジロジロと値踏みするような視線も慣れたものだが、決して気持ちのいいものではない。
『遠縁ですので』
外部の人間に詮索されたときはこう返すと決めている。今回もそう答えようとしたところで、誰かの気配が近づきぐっと肩を抱き寄せられた。
確かめるまでもない。そこにいるのは龍一だ。
「妹ですよ」
端的に彼は言った。
「ほぅ、そうなんですね! へ~、なるほど!」
神田は名刺を差し出しながら、凛音に頭をさげる。
すぐ近くにいた龍一がこちらに視線を向けたことに、凛音は気がつく。
「このたびはご協力をありがとうございました。横井がご迷惑をおかけしていませんでしたか」
「いえ、とても丁寧にご対応いただきました」
テレビ局におけるプロデユーサーの地位はそれなりに高い。ただの窓口に過ぎない自分にどうしてわざわざ?という凛音の疑問はすぐに解けた。
彼がおそるおそる、だが好奇心丸出しの表情で言ったからだ。
「水無月さんとおっしゃるんですね。では、やはり社長のご親族で?」
この質問も、ジロジロと値踏みするような視線も慣れたものだが、決して気持ちのいいものではない。
『遠縁ですので』
外部の人間に詮索されたときはこう返すと決めている。今回もそう答えようとしたところで、誰かの気配が近づきぐっと肩を抱き寄せられた。
確かめるまでもない。そこにいるのは龍一だ。
「妹ですよ」
端的に彼は言った。
「ほぅ、そうなんですね! へ~、なるほど!」