ループ5回目。今度こそ死にたくないので婚約破棄を持ちかけたはずが、前世で私を殺した陛下が溺愛してくるのですが
シャルロットはケイシーに、気を使わせないためにも彼女達には自分が隣国の王女、かつ国王であるエディロンの婚約者であるとは明かさないでほしいと伝えた。この孤児院の先生はシャルロットのことをどこぞのお金持ちの令嬢だと思っているはずだ。
「いえ。喜んでいただけて嬉しく思います」
シャルロットはにこりと微笑み返した。