ループ5回目。今度こそ死にたくないので婚約破棄を持ちかけたはずが、前世で私を殺した陛下が溺愛してくるのですが
理由も明かされずに質問づくめにされ、シャルロットは表情を消して淡々と答える。そこで、エディロンはようやくシャルロットがこの問いかけを不快に思っていることを気付いたようだ。
「わたくし、特に行動の制限を申し伝えられた覚えはないのでご迷惑をおかけしない範囲で外出していたつもりでしたが、なにか問題ありましたでしょうか?」
「いや、なにも問題はない」
エディロンは首を横に振る。
(じゃあ、なんなのよ?)
質問の意図が全く摑めない。
「ところで、スナーシャとはなんだ?」
「陛下はご存じありませんか? こういうフルーツです」
シャルロットは今日買ってきたばかりの黄土色のフルーツを鞄から取り出してみせる。
「わたくし、特に行動の制限を申し伝えられた覚えはないのでご迷惑をおかけしない範囲で外出していたつもりでしたが、なにか問題ありましたでしょうか?」
「いや、なにも問題はない」
エディロンは首を横に振る。
(じゃあ、なんなのよ?)
質問の意図が全く摑めない。
「ところで、スナーシャとはなんだ?」
「陛下はご存じありませんか? こういうフルーツです」
シャルロットは今日買ってきたばかりの黄土色のフルーツを鞄から取り出してみせる。