ループ5回目。今度こそ死にたくないので婚約破棄を持ちかけたはずが、前世で私を殺した陛下が溺愛してくるのですが
(4)
シャルロットは耳の上に付いた髪飾りを手で触れる。エディロンが訪問してくるのは夜が多いので、そういえば付けているところを見せるのは初めてかもしれない。
「そうか」
エディロンは口元に手を当て、何か考え込んでいる様子だ。
(どうしたのかしら?)
そう言えば、一度目の人生でも初対面のエディロンはシャルロットの髪飾りに反応していた気がする。
そのときだ。シャルロットの持っていた鞄から、ガルがひょこっと顔を出す。どこかで紛れ込んだのか、その鼻先には何かの花びらが付いていた。
シャルロットの視線を追ったエディロンも、ガルの存在に気付く。
「そうか」
エディロンは口元に手を当て、何か考え込んでいる様子だ。
(どうしたのかしら?)
そう言えば、一度目の人生でも初対面のエディロンはシャルロットの髪飾りに反応していた気がする。
そのときだ。シャルロットの持っていた鞄から、ガルがひょこっと顔を出す。どこかで紛れ込んだのか、その鼻先には何かの花びらが付いていた。
シャルロットの視線を追ったエディロンも、ガルの存在に気付く。