ループ5回目。今度こそ死にたくないので婚約破棄を持ちかけたはずが、前世で私を殺した陛下が溺愛してくるのですが
7.前世、私を殺した男が溺愛してくる
(1)
王宮から馬車で一時間ほど揺られて到着した郊外。
馬車を降りたシャルロットは、一面に広がるピンク色の光景に息を呑む。
「わあ、すごい!」
目の前には見渡す限り高さ三メートルほどの木が立ちならび、その木は一面に小さなピンク色の花を咲かせていたのだ。
「これがアーモンドの花ですか?」
「そうだ。花が散った後、アーモンドが実る」
「へえ、可愛い花ですわね」
どんな花なのかイラストでは見たことがあったけれど、それらは全て白黒だった。実際に目にして、想像以上の可愛らしさに気分が向上する。
「今年はどんな感じだ」
エディロンが、この一帯のアーモンド農園を管理しているという農家の主に尋ねる。
「今年は季候がよくて、例年以上の豊作ですよ。オイルにローストに、いろいろ作れそうです」
「そうか。それは何よりだ」
馬車を降りたシャルロットは、一面に広がるピンク色の光景に息を呑む。
「わあ、すごい!」
目の前には見渡す限り高さ三メートルほどの木が立ちならび、その木は一面に小さなピンク色の花を咲かせていたのだ。
「これがアーモンドの花ですか?」
「そうだ。花が散った後、アーモンドが実る」
「へえ、可愛い花ですわね」
どんな花なのかイラストでは見たことがあったけれど、それらは全て白黒だった。実際に目にして、想像以上の可愛らしさに気分が向上する。
「今年はどんな感じだ」
エディロンが、この一帯のアーモンド農園を管理しているという農家の主に尋ねる。
「今年は季候がよくて、例年以上の豊作ですよ。オイルにローストに、いろいろ作れそうです」
「そうか。それは何よりだ」