ループ5回目。今度こそ死にたくないので婚約破棄を持ちかけたはずが、前世で私を殺した陛下が溺愛してくるのですが
「では、やはり黒幕はエリス国なのですか?」
シャルロットは震えそうになる声を必死に抑え、冷静になろうと努める。
「ああ、間違いない。命は惜しかったようで、ハールス卿が全て自白した。結婚式の日に使われた剣も残っている」
エディロンは頷く。
「一体誰が?」
「ハールス卿は、オハンナ妃だと」
「なんてこと……」
シャルロットはやるせなさを感じてぎゅっと手の握る。
ことの真相はこうだ。
国によって王位継承の規則は様々だが、ダナース国では世継ぎがいない国王が崩御するとその王位継承権は別の王族男性へ、別の王族男性がいない場合は一時的に王妃の預かりとなる。
ダナース国の国王であるエディロンとシャルロットが結婚すれば、シャルロットはダナース国の王妃となる。つまり、その状態で兄弟のいないエディロンが死ねば、王位継承権はシャルロットが一時的に預かることになるのだ。
シャルロットは震えそうになる声を必死に抑え、冷静になろうと努める。
「ああ、間違いない。命は惜しかったようで、ハールス卿が全て自白した。結婚式の日に使われた剣も残っている」
エディロンは頷く。
「一体誰が?」
「ハールス卿は、オハンナ妃だと」
「なんてこと……」
シャルロットはやるせなさを感じてぎゅっと手の握る。
ことの真相はこうだ。
国によって王位継承の規則は様々だが、ダナース国では世継ぎがいない国王が崩御するとその王位継承権は別の王族男性へ、別の王族男性がいない場合は一時的に王妃の預かりとなる。
ダナース国の国王であるエディロンとシャルロットが結婚すれば、シャルロットはダナース国の王妃となる。つまり、その状態で兄弟のいないエディロンが死ねば、王位継承権はシャルロットが一時的に預かることになるのだ。