ループ5回目。今度こそ死にたくないので婚約破棄を持ちかけたはずが、前世で私を殺した陛下が溺愛してくるのですが
少し背が伸びて精悍になったように見える。そして、その背後にはガルと同じ位、いや、それ以上に大きく神々しい神竜がいた。
「エディロン殿下と相談してタイミングを見計らって登場したつもりだけれど、なんだかすごいことになっているね」
カツカツと謁見室に入ってきたジョセフは周囲を見回し、肩を竦める。
(エディロン様と相談して? いつの間に!?)
シャルロットは横にいるエディロンを見る。シャルロットの視線に気付いたエディロンは器用に片眉を上げた。
本当に今日は知らないことだらけだ。
「王妃様は姉さんの結婚式に便乗してエディロン陛下を殺し、ダナース国の領地を我が物にしようとした。それに抗議に来たエディロン陛下と姉さんと一緒に神竜まで現れて大騒ぎ。こういうことで合ってる?」
「合っているな」
エディロンが頷く。
「間違っているわ!」
王妃のオハンナが叫ぶ。
「そもそも最初から間違っているわ。その剣はシャルロットがエディロン陛下との結婚が嫌だと泣くので親心で贈ったものです。全てその子が仕組んだのよ」
「エディロン殿下と相談してタイミングを見計らって登場したつもりだけれど、なんだかすごいことになっているね」
カツカツと謁見室に入ってきたジョセフは周囲を見回し、肩を竦める。
(エディロン様と相談して? いつの間に!?)
シャルロットは横にいるエディロンを見る。シャルロットの視線に気付いたエディロンは器用に片眉を上げた。
本当に今日は知らないことだらけだ。
「王妃様は姉さんの結婚式に便乗してエディロン陛下を殺し、ダナース国の領地を我が物にしようとした。それに抗議に来たエディロン陛下と姉さんと一緒に神竜まで現れて大騒ぎ。こういうことで合ってる?」
「合っているな」
エディロンが頷く。
「間違っているわ!」
王妃のオハンナが叫ぶ。
「そもそも最初から間違っているわ。その剣はシャルロットがエディロン陛下との結婚が嫌だと泣くので親心で贈ったものです。全てその子が仕組んだのよ」