ループ5回目。今度こそ死にたくないので婚約破棄を持ちかけたはずが、前世で私を殺した陛下が溺愛してくるのですが
 三度目の人生。

 またループしたのかと驚いたものの、前回よりは落ちついて対処できた。
 色々考えたシャルロットは、自ら進んで政治の駒となりダナース国とは別の大国ラフィエ国に嫁ぐことを決意した。

 ところがだ。今回も想定外なことが起きた。
 輿入れで自国から連れてきた男性護衛騎士に、一方的な好意を向けられたのだ。

 挙式当日、控え室で『一緒に逃げよう』と口説かれ、シャルロットは混乱した。
 なんとか彼を思いとどまらせようと説得していると、口論の現場を目撃した婚約者であるラフィエ国の第二王子に浮気をしていると誤解されてしまう。

 結果、シャルロットは不義を理由に殺された。


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