ループ5回目。今度こそ死にたくないので婚約破棄を持ちかけたはずが、前世で私を殺した陛下が溺愛してくるのですが
『陛下がお呼びです。本日、謁見にお越しください』
『お父様が?』
シャルロットは不思議に思った。
『なんの用事かしら?』
『伺っておりません』
『そう……』
父であるエリス国王に最後に会ったのはもう数ヶ月も前のことだ。
呼ばれる用件が思いつかない。
けれど、国王から呼ばれて断ることなどできるはずもない。
持っている中では一番見栄えがよいドレスに着替え、ピンク色の長く美しい髪をハーフアップにするとそこに金細工の髪飾りを付ける。
蕾がいくつか付いたデザインのこれは、母であるルーリスの数少ない形見のひとつだ。
『お父様が?』
シャルロットは不思議に思った。
『なんの用事かしら?』
『伺っておりません』
『そう……』
父であるエリス国王に最後に会ったのはもう数ヶ月も前のことだ。
呼ばれる用件が思いつかない。
けれど、国王から呼ばれて断ることなどできるはずもない。
持っている中では一番見栄えがよいドレスに着替え、ピンク色の長く美しい髪をハーフアップにするとそこに金細工の髪飾りを付ける。
蕾がいくつか付いたデザインのこれは、母であるルーリスの数少ない形見のひとつだ。