こぼれ落ちて広がった、苦くて甘い恋心。
「冬花〜!どうしよう!!」
女の子らしい高くてふわふわとした声をあげてきゃあきゃあと言っている凛奈の声で私は授業が終わったことに気づいた。何時からぼーっとしていたのかは分からないけれど、時計を見たらもうお昼休み。四限目の記憶はほとんど頭に入っていなくて、勿体ないことをしたなと少し自分をすこし責める。
「どうしたの?凛奈」
私がにこっと笑ってそう言うと、まるで聞かれるのを待っていたかのようにぱあっと顔を明るくして私の席の横に座った。
「あのねあのねっ、零斗くんと遊ぶことになったんだけど、二人きりだから…服装とかどうしたらいいのかなって思って。冬花、零斗くんと幼なじみでしょ?そういうの知らないかなって…」
ツインテールを触りながら少し恥ずかしがって嬉しそうに笑う凛奈。その顔がやけに可愛くて、ちくりと心が痛んだ。
「ふふ、よかったね。うーん、伊月くんの好きな服装かあ…そんなことしなくても、凛奈は凛奈のままで可愛いと思うよ」
自分の嫉妬心に気付かないふりをして、私は
女の子らしい高くてふわふわとした声をあげてきゃあきゃあと言っている凛奈の声で私は授業が終わったことに気づいた。何時からぼーっとしていたのかは分からないけれど、時計を見たらもうお昼休み。四限目の記憶はほとんど頭に入っていなくて、勿体ないことをしたなと少し自分をすこし責める。
「どうしたの?凛奈」
私がにこっと笑ってそう言うと、まるで聞かれるのを待っていたかのようにぱあっと顔を明るくして私の席の横に座った。
「あのねあのねっ、零斗くんと遊ぶことになったんだけど、二人きりだから…服装とかどうしたらいいのかなって思って。冬花、零斗くんと幼なじみでしょ?そういうの知らないかなって…」
ツインテールを触りながら少し恥ずかしがって嬉しそうに笑う凛奈。その顔がやけに可愛くて、ちくりと心が痛んだ。
「ふふ、よかったね。うーん、伊月くんの好きな服装かあ…そんなことしなくても、凛奈は凛奈のままで可愛いと思うよ」
自分の嫉妬心に気付かないふりをして、私は