天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!2
「エリアスはただの猫じゃないんだ。風の精霊王なんだよ。いつも、僕は撫でてあげるんだ」
ディートハルトはそっとライナスの手を引いてエリアスの側に近づいていく。
最近、すっかり子守要員になってしまった気がするのだが、それでいいのか精霊王。子守要員にさせているのは、ミリエラでもあるけれど。
「すっごいモフモフしてる…!」
今までミリエラ達のことを敵視していたライナスの眼中には、エリアスしか入っていない。ぽふんとエリアスにダイブしたかと思ったら、ライナスはエリアスの腹に顔を埋めた。
つま先がばたばたしているから、ものすごく楽しんでいるらしいということは伝わってくる。
(あとで、エリアスにもお礼をしなくちゃ)
険悪になりかけた誕生会の空気も、エリアスのおかげでだいぶ気楽なものへと変化した──けれど。
「あれが精霊王か……俺は初めて見るな」
「グローヴァー侯爵令嬢と契約しているらしいぞ」
ディートハルトの護衛の中にはエリアスを見たことのない者もいたらしい。
一年近くここにいるけれど、ディートハルトが侯爵家を訪れる度にエリアスを呼び出しているわけではないからだ。
ディートハルトはそっとライナスの手を引いてエリアスの側に近づいていく。
最近、すっかり子守要員になってしまった気がするのだが、それでいいのか精霊王。子守要員にさせているのは、ミリエラでもあるけれど。
「すっごいモフモフしてる…!」
今までミリエラ達のことを敵視していたライナスの眼中には、エリアスしか入っていない。ぽふんとエリアスにダイブしたかと思ったら、ライナスはエリアスの腹に顔を埋めた。
つま先がばたばたしているから、ものすごく楽しんでいるらしいということは伝わってくる。
(あとで、エリアスにもお礼をしなくちゃ)
険悪になりかけた誕生会の空気も、エリアスのおかげでだいぶ気楽なものへと変化した──けれど。
「あれが精霊王か……俺は初めて見るな」
「グローヴァー侯爵令嬢と契約しているらしいぞ」
ディートハルトの護衛の中にはエリアスを見たことのない者もいたらしい。
一年近くここにいるけれど、ディートハルトが侯爵家を訪れる度にエリアスを呼び出しているわけではないからだ。