天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!2
「ふぅん……エリアス抜け駆けしたの?」
「そそそそ、そんなわけないだろうが! ミリエラがたまたまその場にいたから、だな」
慌ててエリアスはそっぽを向いたけれどあやしい。
ものすごくあやしい。
「……でも、ミリィ嬉しいよ。エリアス以外の精霊王に会えるなんて思ってなかったもの」
首を伸ばしてきたフィアンは、そっとミリエラの頬に嘴(くちばし)を寄せる。エリアスと一緒にいる時とは別の安心感がミリエラを包み込んだ。
「そうそう、そなたはなにを作ろうとしておるのか? 妾が、手を貸してやろうか?」
「フィアンが?」
ひょいと飛び上がったフィアンは、作業用のテーブルの上に危なげなく着地した。
ぶぅぶぅと不満の声を発していたエリアスは、フィアンにはかなわないと思ったのだろうか。さっさと撤退をしている。
具体的には仕事部屋の隅、ミリエラの専用スペースに身を横たえ、目を閉じた。
具現化していても、こうやって眠りについているといくぶんマナの消費が抑えられるらしい。マナを節約しているわけだ。
「うんとね、ホットカーラーを作ろうと思っているの」
「ほっとかーらー?」
「そそそそ、そんなわけないだろうが! ミリエラがたまたまその場にいたから、だな」
慌ててエリアスはそっぽを向いたけれどあやしい。
ものすごくあやしい。
「……でも、ミリィ嬉しいよ。エリアス以外の精霊王に会えるなんて思ってなかったもの」
首を伸ばしてきたフィアンは、そっとミリエラの頬に嘴(くちばし)を寄せる。エリアスと一緒にいる時とは別の安心感がミリエラを包み込んだ。
「そうそう、そなたはなにを作ろうとしておるのか? 妾が、手を貸してやろうか?」
「フィアンが?」
ひょいと飛び上がったフィアンは、作業用のテーブルの上に危なげなく着地した。
ぶぅぶぅと不満の声を発していたエリアスは、フィアンにはかなわないと思ったのだろうか。さっさと撤退をしている。
具体的には仕事部屋の隅、ミリエラの専用スペースに身を横たえ、目を閉じた。
具現化していても、こうやって眠りについているといくぶんマナの消費が抑えられるらしい。マナを節約しているわけだ。
「うんとね、ホットカーラーを作ろうと思っているの」
「ほっとかーらー?」