天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!2
「お前、何者だ?」
「ふふ、炎の精霊王、フィアンである。そこの子供よ、妾に近寄って撫でてもよいのだぞ」
「熱い?」
「そなたがそうして欲しいのであれば、熱くすることも可能であるが──人間はすぐ燃えてしまうからのぅ。妾の熱には耐えられないと思うぞ」
子供相手に、なに物騒な発言をしているのだ。
だが、ライナスはフィアンの物騒な発言は耳に入っていないようだ。物珍しそうにフィアンに近づき、そっと首に手を滑らせている。
フィアンが首を下げ、頭の冠毛にも触れやすいようにした。
「すごいな! すごい、綺麗だ!」
「──我、必要なかったのではないか?」
初めて見るフィアンに、ライナスは興味津々である。完全に放置されているエリアスは少々不満な様子を見せた。
「そんなことないよ! 僕は、エリアスに会いたかった──、ほら、最高のブラシを用意したんだ」
すかさずディートハルトは、隣国から取り寄せたという新しいブラシを取り出した。
なんでもブラシ本体は、最高級の紫檀でできていて、毛の部分は、ユニコーンの尾でできているらしい。
「ユニコーンって!」
贅沢にも、ほどがある。
「ふふ、炎の精霊王、フィアンである。そこの子供よ、妾に近寄って撫でてもよいのだぞ」
「熱い?」
「そなたがそうして欲しいのであれば、熱くすることも可能であるが──人間はすぐ燃えてしまうからのぅ。妾の熱には耐えられないと思うぞ」
子供相手に、なに物騒な発言をしているのだ。
だが、ライナスはフィアンの物騒な発言は耳に入っていないようだ。物珍しそうにフィアンに近づき、そっと首に手を滑らせている。
フィアンが首を下げ、頭の冠毛にも触れやすいようにした。
「すごいな! すごい、綺麗だ!」
「──我、必要なかったのではないか?」
初めて見るフィアンに、ライナスは興味津々である。完全に放置されているエリアスは少々不満な様子を見せた。
「そんなことないよ! 僕は、エリアスに会いたかった──、ほら、最高のブラシを用意したんだ」
すかさずディートハルトは、隣国から取り寄せたという新しいブラシを取り出した。
なんでもブラシ本体は、最高級の紫檀でできていて、毛の部分は、ユニコーンの尾でできているらしい。
「ユニコーンって!」
贅沢にも、ほどがある。