天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!2
真剣な表情になったのは、ディートハルトだ。
「それなら、王宮でも欲しがるかもしれない。外国からの客人を迎え入れた時、打ち上げることがあるから。僕とライナスは、窓からこっそり見るだけだったけどね」
外国からの賓客をもてなすパーティーは、幼い王子達は参加を許されないそうだ。
挨拶などは昼間のうちに終えておき、夜は早めに休むのだとか。子供には睡眠時間が必要だから、それで間違っていない。
でも、花火が打ち上げられると聞いた夜は、ディートハルトとライナスはこっそり窓辺で花火見物をしたそうだ。眠っていても、大きな音がすれば目が覚めてしまうらしい。
(……そっか。それも思い出なのかな)
ディートハルトとライナスがふたりでこっそり見た花火。
彼らの思い出に鮮やかな色を追加できるのなら、それはきっとミリエラにとっても幸せな思い出となる。
「花火ってあれだろ? この間、陛下達が来た時にあげたやつ。あれ、音がして煙が出るだけで面白くないんだよな」
「それなら、王宮でも欲しがるかもしれない。外国からの客人を迎え入れた時、打ち上げることがあるから。僕とライナスは、窓からこっそり見るだけだったけどね」
外国からの賓客をもてなすパーティーは、幼い王子達は参加を許されないそうだ。
挨拶などは昼間のうちに終えておき、夜は早めに休むのだとか。子供には睡眠時間が必要だから、それで間違っていない。
でも、花火が打ち上げられると聞いた夜は、ディートハルトとライナスはこっそり窓辺で花火見物をしたそうだ。眠っていても、大きな音がすれば目が覚めてしまうらしい。
(……そっか。それも思い出なのかな)
ディートハルトとライナスがふたりでこっそり見た花火。
彼らの思い出に鮮やかな色を追加できるのなら、それはきっとミリエラにとっても幸せな思い出となる。
「花火ってあれだろ? この間、陛下達が来た時にあげたやつ。あれ、音がして煙が出るだけで面白くないんだよな」