天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!2
 カークにとっては、大きな音が出るだけのものでしかないようだ。彼の興味を引くものができたら、ライナスに楽しんでもらえるものができるかもしれない。

 この中では、カークが一番純粋で、年相応の考え方をするから、彼の感覚に合わせるのがよさそうだ。

「じゃあ、綺麗な花火を作ろうよ。いろんな色の花火。ライナスが見ても楽しめるような。赤、青、緑、黄色! 紫は夜空だと目立たないかな──どうかな」
「……そうね」

 ディートハルトの方は前向きに検討してくれるようである。ミリエラと一緒になって、アイディアを出してくれるようで安堵した。

「昼も大事だろ? 音がして終わりじゃなくてさ……こう、ぶわってなるのはどうかな。綺麗な色の花を空に咲かせるんだ」

 カークの言葉に、ミリエラの動きが止まった。ぱちぱちと瞬きを数度し、それからカークを凝視する。

「……なんだよ」
「カーク最高!」

 カークに飛びついたら、おおっと、と後ろによろめいた。大柄なカークをよろめかせるほどの勢いだ。

「そうしよう! 空にお花を咲かせるの! ミリィ達、夜は実験できないでしょ? 花火師さんにお願いしなくちゃ」

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