天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!2
カークの身体に合わせて作られた軽い革の鎧。これは、父がカークのために錬金術を利用して作ったものだ。ディートハルトにもお揃いの鎧が贈られた。
それから腰には剣、背中には大きなリュックサック。
いよいよ、野営訓練に出発なのである。ミリエラは父に連れられて見送りに出てきたのだけれど、いつもはこんな時間に起きることはないからまだ眠い。
「気を付けていくんですよ。はしゃぎすぎて、ディートハルト殿下に迷惑をかけないようにね」
「はい、母上!」
「俺がついていくから、心配するな」
オーランドも動きやすい革鎧に、愛用の剣を携えている。オーランドは背中にリュックサックを背負った他、腰に小さな鞄を着けている。この中には、すぐ手に取れないと困るものが入っているそうだ。
「オーランドが初めて訓練に出かけた時のことを思い出すな」
父がカークの様子を見て、懐かしそうに目を細めた。
「俺は、先代の侯爵様が作ってくださった防具を身に着けて出かけたんでしたね……お優しい方でした」
少しばかり、その場の空気がしんみりとした。
それから腰には剣、背中には大きなリュックサック。
いよいよ、野営訓練に出発なのである。ミリエラは父に連れられて見送りに出てきたのだけれど、いつもはこんな時間に起きることはないからまだ眠い。
「気を付けていくんですよ。はしゃぎすぎて、ディートハルト殿下に迷惑をかけないようにね」
「はい、母上!」
「俺がついていくから、心配するな」
オーランドも動きやすい革鎧に、愛用の剣を携えている。オーランドは背中にリュックサックを背負った他、腰に小さな鞄を着けている。この中には、すぐ手に取れないと困るものが入っているそうだ。
「オーランドが初めて訓練に出かけた時のことを思い出すな」
父がカークの様子を見て、懐かしそうに目を細めた。
「俺は、先代の侯爵様が作ってくださった防具を身に着けて出かけたんでしたね……お優しい方でした」
少しばかり、その場の空気がしんみりとした。