天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!2
それに、ミリエラは精霊王とつながりがある。ガーデンパーティーにしたところで、天気の心配はしなくていいのだ。ミリエラの誕生日にも、そうやって雨が降らない様に調整してもらった。
(エリアスは任せろって言ってくれたもんね)
精霊達の間で調整は必要になるらしいけれど、ディートハルトの誕生日も晴天を約束してくれた。エリアスは信頼しても大丈夫。
(王様と王妃様に会えないのは寂しいかもしれないけれど……でも、王宮に行くよりは気楽だと思うのよね)
王宮で顔を合わせた時に受けた印象では、王はディートハルトのことを愛しているように見えた。王妃は、先妻の息子をいじめることはなく、彼女なりの誠意の中で最良の道を選ぼうとしていた。
マナを扱えるようになった今、王宮に戻るとなにかと問題になると判断したのか、ディートハルトは父やミリエラが同行している時でないと王宮に戻らない。
今年、誕生日をこちらで過ごすと決めたのも、家族に会えない寂しさより、宮中に不和の種をまくのを恐れたからだろう。
(普通、十歳にもならない子供が、そんなことまで考える……?)
(エリアスは任せろって言ってくれたもんね)
精霊達の間で調整は必要になるらしいけれど、ディートハルトの誕生日も晴天を約束してくれた。エリアスは信頼しても大丈夫。
(王様と王妃様に会えないのは寂しいかもしれないけれど……でも、王宮に行くよりは気楽だと思うのよね)
王宮で顔を合わせた時に受けた印象では、王はディートハルトのことを愛しているように見えた。王妃は、先妻の息子をいじめることはなく、彼女なりの誠意の中で最良の道を選ぼうとしていた。
マナを扱えるようになった今、王宮に戻るとなにかと問題になると判断したのか、ディートハルトは父やミリエラが同行している時でないと王宮に戻らない。
今年、誕生日をこちらで過ごすと決めたのも、家族に会えない寂しさより、宮中に不和の種をまくのを恐れたからだろう。
(普通、十歳にもならない子供が、そんなことまで考える……?)