私たちはこの教室から卒業する。
気がつけば放課後、私が夢の中の彼に会いに行く時にはいつも、隣の席に和真がいるようになった。
なんでだろうって思っていたけれど、その疑問は解決した。保健室の先生に話しかけられた時に。
「いつも放課後、三年二組の教室で寝ているでしょう」
と。
通りすがりに見たとか、そんな感じかなって思っていたけれど、違った。
「男の子が夢に出てくるでしょ?」
って言ってきたから。
「えっ? なんで知っているんですか?」
和真が彼について先生に質問した事とか、話していた内容を教えてくれた。
夢の中で会っていた彼は、私達と同じ歳の時に亡くなった、私達が今いる教室で過ごしていた生徒さんだった。学校の事が大好きだった事や、いつも調子が悪くて保健室にいる時に「授業を受けたい」と言っていた事や、教卓の中に彼が大切にしていたシロクマも貼ってあること……。彼の話を色々聞いた。
「私に質問してきた彼、あなたがあの世に連れていかれちゃうんじゃないかって、物凄く心配していたわよ」
――そっか。和真は私の事を心配してくれて、いつも眠る私を見ていてくれていたんだ。
なんでだろうって思っていたけれど、その疑問は解決した。保健室の先生に話しかけられた時に。
「いつも放課後、三年二組の教室で寝ているでしょう」
と。
通りすがりに見たとか、そんな感じかなって思っていたけれど、違った。
「男の子が夢に出てくるでしょ?」
って言ってきたから。
「えっ? なんで知っているんですか?」
和真が彼について先生に質問した事とか、話していた内容を教えてくれた。
夢の中で会っていた彼は、私達と同じ歳の時に亡くなった、私達が今いる教室で過ごしていた生徒さんだった。学校の事が大好きだった事や、いつも調子が悪くて保健室にいる時に「授業を受けたい」と言っていた事や、教卓の中に彼が大切にしていたシロクマも貼ってあること……。彼の話を色々聞いた。
「私に質問してきた彼、あなたがあの世に連れていかれちゃうんじゃないかって、物凄く心配していたわよ」
――そっか。和真は私の事を心配してくれて、いつも眠る私を見ていてくれていたんだ。