私を嫌う貴方と、貴方になりたい私
休み時間…
転校生の机にクラスメイトが群がってる。
そうなるだろうとは予想していた。
(次は移動教室だろ、
そんな事してる暇ないっつうの。
しかも席が近いから邪魔だし…
陽キャは視野が狭すぎなんだよ。)
「皆さん、そろそろ移動しなさーい」
先生の言葉で皆んなが転校生の席を離れ、移動し始める。
(先生ナイスすぎる…!)
邪魔が居なくなり、私も移動の準備をする。
そして皆んなが移動し、教室は私だけになった。
『はぁ〜…ダル、』
『一つの席に群がんなっつうの、
マジで邪魔だわ。』
誰も居ないときは空気を読む必要もなければ、
本音を隠す必要もない。
『一つの席に群がる所為で、こっちにも迷惑がかかってんだよ。』
『学校は出会い目的にある場所じゃ…』
その時、教室のドアが開いた
『…!』