私を嫌う貴方と、貴方になりたい私
ワクワクとモヤモヤ
今は木曜日。

遊ぶ約束をしたのは明後日の土曜日。



私は殆ど友達と遊ばない為、明後日の約束が楽しみで、少し浮かれていた。



その所為か、いつもより時間が遅く感じた。





『ただいまー』

「あら、おかえり」




(早く土曜日にならないかな〜)





「あ、そうそう。」


「赤音にはもう言ったんだけど、
今週の土曜日にお爺ちゃんとお婆ちゃんの家に行く事になったの。」


『え、』


「久しぶりに会うんだから、予定空けといてね。」




『…もう予定入っちゃってる。』


「え?」



『行けないや、ごめん。』





「あ〜、じゃあまた今度にしよっか!」


『いや、3人で行って来なよ。』

『私のことは気にしなくていいよ』




「お泊まりしようと思ってたから、また葵が行ける日にしましょ。」


『あ〜、なるほど…。ごめんね?』



「大丈夫よ。ご飯できてるから手を洗って来なさい」



『はーい』



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