恋した先輩には病みがある!?
映画を見に行くことで頭がいっぱいで、ついうっかりそのことを失念していました。


「・・・決めてなかったです」
「そう」
「何かご希望はありますか・・・?」


恋桃にしては珍しいミスです。

普通に落ち込みます。


「特にないけど・・・そうだね。当日良さそうなもの観るのとかはどう?」
「あ!いいですねそれ!そうしましょう!」


さすが先輩です。ナイスアイディア!

その後、日にちと集合場所を決めました。

本当に先輩とデートに行けるんだと思い恋桃は上機嫌です。

鼻歌を歌いながら小躍りしたいぐらい浮かれています。

ルンルンでいると先輩が恋桃を見つめていることに気づきました。

あれ、無意識に鼻歌を歌っていたとかないですよね!?ね!!?

先輩の端麗な顔を間近で見てしまったのでぶわっと顔が熱くなりました。


「な、なんでそんなに見てくるんですか!?照れるじゃないですか!」
「え?見てた?」


どうやら自覚がなかったようです。

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