恋した先輩には病みがある!?
その間おいしいおいしいとべた褒めしながら食べてくれて恋桃の心は満腹です。


「これで最後です」
「あっという間だったね」
「ご希望でしたらまた作りますよ!」
「ほんと?嬉しいな」


斗愛くんの目がきらきらしています。

そんなに恋桃のお菓子が気に入ったんですね!

頑張った甲斐がありました。

最後の一つを差し出すと斗愛くんは恋桃の手首をつかんでそれを平らげました。

それだけじゃ終わらず手についたものまでぺろりと舐められました。


「へぁ!?!?」
「甘いね。ご馳走様」


斗愛くんの色気に飲み込まれてしまいそうです。

甘いってマロングラッセのことですよね!?

決して恋桃の手のことじゃないですよね!?

危ない危ない勘違いするところでした!!!


「赤くなって本当に可愛い。食べちゃいたい」


斗愛くんはそう言いながら恋桃の首筋を撫でました。

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