恋した先輩には病みがある!?
「本当に覚えていませんか?去年の夏のオープンスクールの参加したときに迷子になった恋桃を案内したという思い出を・・・!」
困っているところに颯爽と現れた先輩は本当に眼福でした。
あれ以来先輩のことが頭から離れず友達に相談したところこれが一目ぼれで恋桃の初恋であることに気づいたのです。
その恋の威力は思っていたよりも凄まじく、偏差値が高く家から片道2時間かかるこの高校を選んだまでに至ります。
「え・・・あぁ、あの子!?」
「思い出していただけました?改めて自己紹介をさせていただきます。1年3組の佐々木恋桃(ささき こもも)と言います!」
「えっと、佐々木さん」
「気軽に名前で呼んでください!友達は大体桃ちゃんって呼んでます」
「桃ちゃん・・・?」
控えめに恋桃の名前を呼ぶ先輩がとても可愛いです。
首をかしげる角度すら尊いとは何事ですか。
恋桃のあだ名が先輩の美声から発せられたことでより特別感が増します。
これからたくさん呼んでもらえるようにも頑張ろうと思いました。