恋した先輩には病みがある!?
そんな俺の手を恋桃が引いてくれた。

奥田の手を振り払って、俺のもとに・・・。

もう無理だ。

恋桃が好きだ。

好きで好きでたまらない。

誰もいないところに閉じ込めてしまいたい。

恋桃の全部俺が独り占めしたい。


「どうせお前もあいつみたいになるんだろう」


ふと叔父に言われたことを思い出した。

確かに俺の情動は父親譲りだと思う。

今までの自分だったらここで踏みとどまっていたかもしれない。

でももう父親がどうとか、心底どうでもいい。


「恋桃のことを閉じ込めたいくらい好き。これが俺の答えだよ」


本当にそれだけが俺のすべて。









「ごめん。思ったよりも長くなっちゃったね。・・・恋桃、もう泣かないで」
「だ、だって・・・」


恋桃は斗愛くんが身内から受けた扱いを聞いたあたりから泣き始めてしまいました。

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