鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
えっ、?まさかの…琴莉ちゃん、そっち派…?


「桜妃は?レンくんみたいな人と、鳳条さんみたいな人、どっちがタイプ?」


そ、んなの……圧倒的…


「レンくん…。」


「そっか!」


うん…。だって、私…レンくんの大ファンだもん…。


お母さんとお兄ちゃんにしか言ってないけど、中1の時からずっと好きなの。恋愛感情がある訳ではないけど。


レンくんが芸能界に入ってきて、Letsとして活動し始めた時から、ずっとファン。


「じゃあさ帰り、3年生の教室行ってみない?」

「え…??」


でも、それってレンくんに迷惑かかるんじゃ…。


「遠くから!見るだけでも!」


ファンとして、迷惑のかかる事はしたくないけど、琴莉ちゃんの真っ直ぐな瞳に見つめられたら、私には断ることなんて出来なかった。
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