鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
「えっ、!?ほんと!?」


そして、こうやって私を食べ物で釣る。


「ん。だから帰ろ。」


「…うん。」


やっぱり、私の扱い方に慣れてる。



私のお兄ちゃんは……昔から私がする事全部を褒めてくれる人。


小学校のテストで100点を取れば、「桜妃は天才だ」なんて言って、クラスの鬼ごっこで最後まで残ったなんて小さなことでも「才能の塊なんだよな、桜妃は」って、優しい笑顔を見せてくれる。



それに……私が泣いて帰ってくれば、私の背の高さまで屈んで涙を拭いてくれていた。


私が落ちつくまで、頭を撫でてくれて、私の話を聞いたら…どんな相手でもお兄ちゃんは文句を言いに行った。


「俺の妹傷つけて、許されると思ってんのか?」


って………
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