鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
鳳条先輩の言葉で、もう夏休み1週間前なのだと気づく。


最近、毎日充実しすぎてて、全く気にしてなかった……。


「もち………」


"〜♪ 〜♪"


もちろんです。鳳条先輩の言葉にそう返答しようとした瞬間、その場に、スマホの着信音が鳴り響いた。


私のだ……。相手は……


「お兄ちゃん!?」


ちょ、タイミングまた悪いよ!!いつも邪魔されてる。


『桜妃!?なんか嫌な予感がしたんだけど大丈夫か!?』


「なんも大丈夫じゃない!!もう、お兄ちゃん嫌い!」


『………えっ、桜妃に…嫌われた、、??』


お兄ちゃんの声が聞こえたのか、目の前には小さく笑っている鳳条先輩の姿がある。
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