鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
本当に桜妃を守れるのか??


じゃあこいつの女関係は…??


それを確かめない分には安心できない。


そう思った俺は、下校時刻、桜妃が出てくる前に他の生徒に聞き込みを行った。


これであいつの本性がバレる。早く桜妃に気づかせてやらないと……


「あの、ちょっといい?」


声をかけたのは女子生徒2人組。


「は、はいっ、!」


「鳳条 狼って知ってる?」


「鳳条様ですか!?この学校に知らない人はいないと思います!」


鳳条……様??なんだそれ。


「どんなやつ。」


「……相当な女嫌いで、鳳条様を好きっていう子は沢山いるんですけど、誰も寄せ付けなくて……」


は、??女嫌い…


「あ、!でもなんか最近、鳳条様、1人の女の子を凄く溺愛してるんです。」
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