鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
そりゃあそうだ、鳳条先輩は誰が見てもかっこいいもん。


「2名で。」


だけど、そんなことは気にしていない様子で淡々と告げる先輩。


「か、かしこまりました。」


店内は女性ばかりで、みんな鳳条先輩を見て目をハートにさせている。


……私、どう思われてるんだろう。邪魔、、かな。


「桜妃??」


案内された席に座った鳳条先輩が、ずっと立っている私を見て不思議そうに首を傾げた。


「あ、ごめんなさい。」


私が腰を下ろすと、メニュー表を渡してくれる鳳条先輩。


「……甘そ……」


あ、、やっぱり無理して……


「桜妃?決まったのか?」


「……えっと、これにしようと…」
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