鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
「……あの、先輩って………夏休みの予定とかって……」


「……桜妃との予定、入れたいんだけど…。」


えっ!?えっ!?はっ、??


「いいんですか!?」


「…逆に桜妃はいいのか?家族とか友達と過ごす時間とか…」


もちろん、家族と過ごす時間も大切だし琴莉ちゃんとか友達とたくさん遊びたい。


だけど、鳳条先輩と一緒にいる時間は、長ければ長いほど楽しい。


だから、夏休みも会えたらいいなって思っていた。


「私は…鳳条先輩と夏休み会えたら嬉しいです。」


本音をそのまま言っただけなのに、嬉しそうに目を細めてくれる鳳条先輩。


……この表情を見せてくれるのが私だけだったらいいな、なんてわがままになってしまうのも恋のせいなのかな…。
< 139 / 302 >

この作品をシェア

pagetop