鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
「は、はい。」


「……じゃあ、桜妃から誘ってみろ。」


えっ、??私から……誘う??


「……ど、どんな風に?」


「なんでもいいんじゃねぇの。課題一緒にやりましょうとか、そんなんで。」


おぉ!!さすがお兄ちゃん!!
やっぱり、お兄ちゃんモテそうだし、そういう経験も多いのかな??


「俺も別にそういう経験たくさんあるわけじゃねぇよ。」


私の心……読んでる……??
そう思うくらい、タイミングよく淡々と答えたお兄ちゃん。


「ほら、いいから。早く連絡しな。」


「うん!」



よし、えーっと、


『鳳条先輩、良かったら一緒に課題やりませんか?』


そう打ったのはいいものの不安すぎて、変わらないのに何度も何度も文章を読み返す。
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