鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
送信して、私がまだトーク画面を見ているうちに、既読のマークがつく。


「待ち構えてたみたいだな。」


「えっ!?」


びっくりして顔を上げると、そこには鳳条先輩とのトーク画面を堂々と覗くお兄ちゃんが……


「ちょっとお兄ちゃん!覗かないで!」


「いいだろ別に。兄貴なんだから。ほら、いいのか?返信きたぞ?」


顎でクイクイとして、私の視線を画面に戻す。



『いいよ。どこでやる?』



ながれるように鳳条先輩からの返信が目にはいってくる。


「どこでやる?だって!」


「どこでもいいだろ。」


うーん、この家は、みんないるから多分無理だし……図書館とかは鳳条先輩、苦手かな?
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