鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
鳳条先輩の言葉を聞いて、私は持ってきたトートバッグから課題である、数学のワークを取り出す。


「えっと……」


「ん?どこ?」


グイッと私の方に顔を近づけて、ワークを覗き込む鳳条先輩。


っっ、、ちかっ、、


ダメだ、顔熱い。


「これは、Xにこの数字を代入すんの。」


「な、るほど。」


すっごく緊張するけど、とにかくやらなきゃ。


そう決めて、鳳条先輩に教えて貰いながら、順調に進めていく。


「ん、あってる、偉い偉い」


子供やペットを褒めるように、頭を撫でられる。


「っっ、、」


「なんか鳳条先輩の子供になったみたい……」


「……俺は桜妃が子供じゃ嫌だけどな。」
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