鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
今の俺は……どんなものでも桜妃が好きなら嬉しいし、桜妃が幸せならなんでもあげたい、その顔をずっと見ていたいって思える。


「桜妃が好きなものは俺も全部好きだ。」


きっと、俺にとっての答えはこれだ。


「鳳条先輩、、ほんと優しい。でも、だからこそ、鳳条先輩に嫌われるのが怖くなる……んです。」


俺が桜妃を嫌いに??ないだろ絶対。
きっと、多分、じゃない。絶対。


「ないから。大丈夫。」


「はい、、」


頷きながらも、不安だというのが滲み出ている。


これは、俺がなんとかするべきだよな。


「桜妃、夏祭りいかないか?」


「へ?」


「8月28日。桜妃と一緒に行きたい。」
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