鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
「大丈夫。」


大丈夫??何が大丈夫なんだろう、、


私は……すごく怖いっ、


「桜妃のことは俺が絶対守る。だから安心しろ。」


っ、安心……していいんだ……。


鳳条先輩なら、確かに守ってくれそう。


私は、鳳条先輩に頼りたい。


「鳳条先輩……」




『キャーー!!!』




その時、私の耳にいくつもの叫び声が届いた。


鳳条先輩の腕には力が入る。


隙間から、不良……のような男の人たちが見えた時、私の体が勝手に震え出した。



っっ、、あぁ、ダメ。あの時の記憶が……


「桜妃、ここで待ってろ。」


「っや、せんぱっ」


「彗斗を呼んだ、すぐに来る。」


ここにっ、1人にしないでっ………




だけど、それを声には出せなかった──
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