鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
ただ、最近はちょっと緊張感なさすぎたのかなぁ、


「桜妃ちゃんのことは俺たちが、鳳凰掲げて守るから。」


「……ありがとうございます、なんか、私守られてばっかりだ……」


「それでいいんだよ。」


鳳条先輩の周りの人は本当に優しい人ばっかり。


優しすぎて、自分を犠牲にしてしまう人ばっかり。


「ありがとうこざいます、本当に。」


「いえいえ。」


天川先輩と話していて、少し心が落ち着いたところで、猛ダッシュでこちらへ向かってくる鳳条先輩の姿が私の視界に飛び込んできた。


「桜妃!大丈夫だったか!」


あぁ、鳳条先輩だ……。


良かった、どこも怪我してないみたい…。


「鳳条先輩こそですよ……危ないじゃないですか……」


本気で…心配したんだから。
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