鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
「分かりました。」


俺の方を向いて返事をした鳳条は、早速口を開いた。


「まず……昨日、俺が入っている暴走族と敵対していたやつらが、どこから嗅ぎつけたのか、祭りにまで俺を探しに来ました。」


随分と物騒だな、、まぁ、似たようなことは俺も経験済みだが……


「桜妃はそいつらを見て、震えていました、」


桜妃にとってのトラウマが……蘇ったか、
俺の、、せいだな、それは…


「その時桜妃を仲間に任せて、俺は桜妃の元を離れました」


そうか、、まぁ、1人にした訳ではないんだな。


「桜妃のもとに戻ってきた時、桜妃は俺に話してくれました。暴走族に襲われたことがある、と。そして、お兄さんが前に言っていた額の傷のことも…」


「あぁ、桜妃から聞いた。」
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