鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
ちなみに私は入学式で、2組と明らかに。


入学式の日は友達なんて1人も出来なかったから、今日こそ作らなきゃ。


下駄箱で靴を履き替えて、教室に行きたかったのに、何故か昇降口の前に人だかりができていた。


完全に塞がれてる…。遅刻しちゃうよ……。入らせて…。


原因を確かめる為にぴょんぴょんとはねてみるけど何も見えない。


ん〜、一体何が起こってるの?


「やばいよっ!王子と総長がいる!!」


私の耳をおかしくさせるような、悲鳴なのか歓声なのか分からない女の子たちの声。


王子と総長…??なに、その真逆な組み合わせ。


と……深く考える暇もなく……


『れん様!おはようございます!』


周りの先輩たちが一斉に声をあげた。
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