鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
「キャー!!鳳条様〜!!」


「桜妃、!鳳条様だって!行こう!」


ドックンっっ、、、鳳条先輩……来てるの…??


会いたい………


琴莉ちゃんに手を引かれて、私は声がした方の廊下へ急いだ。


「いた………。」


人混みの奥には、鳳条先輩がいた。


だけど……雰囲気がなんか………


黒髪じゃない。



銀髪で……最近はずっとつけていなかった…ピアスをつけていた…。



その姿は、初めて見た時の……鳳条先輩だった……



「桜妃、あれって……」


私が、黒髪で誠実な人が好きだって言ったから、黒髪に染めて、ピアスも外してくれた鳳条先輩。


銀髪になってるってことは……もう……


「っ、桜妃!今しかないよ!行ってきて!」
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