鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
「でも、俺さ……成瀬さんには個人的に、笑顔になって欲しい。」


えっ、、??


「男ってそういうもんなんだよね。」


そう、、なんだ………


「少しでも笑顔が見れたら、嬉しい。」


「ありがとうこざいます……」


「ん、だからこれは、気にせず貰って」


うん、うん、、絶対家宝にしよう。お墓まで持っていく。



「……嫌になったら…いつでも、俺にして。」



レンくんがボソッと呟いた言葉。


意味はよく分からなかったけど、それもきっとレンくんの優しさだろうと思って、私は頷くことにした。


「ははっ、じゃあまたね成瀬さん」


「はい!また!」


リュックを右肩にかけて、レンくんは去っていった。


遠くの方で「レンくんー!!」「生レンくん久しぶりに見た、やばい!!」


と声がして、それにレンくんが優しく対応している声も聞こえた……。
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