鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。

24 (君に会いたい)

24 (君に会いたい)
[狼side]


「狼!!」


彗斗に耳元で叫ばれて、ハッとする。


っ、今、会議中だったな……


「ほんと最近うわの空だよな、寝れてないんだろ、大丈夫か?」


………二学期が始まってから、もう3週間が経とうとしていた。


鳳凰のやつらが、不安と心配が入り混じった目で俺を見る。


「悪い、どこまで進んだ」


「最近、TIGRIS(ティグリス)の奴らに鳳凰の人間がやられすぎてる。」


TIGRIS……俺たちと敵対している暴走族。


俺たちが、バラけているところを狙ってくるような卑怯なやつらだ。


と言っても……俺や彗斗の前にはなかなか姿を現さない。


「あぁ、」


「すぐに、決戦日を決める。いけるな?狼」


「ん、その日のためにこんなに時間かけたんだろ。」
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