鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
「最近、桜妃ちゃん…他の女子に目つけられてるみたい。」


は、??なんだよ、それ……


「いいか狼、それだけ、お前の存在は大きいんだよ。」


っっ、、、今すぐにでも桜妃のもとに行って……他のやつに牽制出来たら……


俺が1番近くで守れたら……


何も出来ない自分が情けなすぎて……


俺は自分の膝を叩いた。




───今日も、必然的に桜妃をさけて、生活をする。


「飯買ってくる。」


彗斗にそう告げて、溜まり場を出た時だった。



「成瀬さん」


「えっ、あ、レンくんっ!」


蓮が桜妃の後ろから声をかけて……桜妃もそんな蓮を見て、嬉しそうに笑顔を浮かべている。


そんな光景を目にした……


ズキンズキン………いてぇな、ほんと
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