鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。

「明日、桜妃は家にいろよ。」


「うん、分かった。」


悔しいけど、全てを考えた時…私は何もしない方がいいと思って、そっと頷いた…。




次の日のお昼すぎ、お兄ちゃんが靴を履いているのを見かけた。


「桜妃、やっぱり俺は行くわ。」


え、、？？なんで、、？？


「鳳条先輩に何かあったの！？」


「いや、そういうことじゃない。ただ不安だったから行く。」


「………分かった……」


お兄ちゃんなら…大丈夫だよね、、やっぱり不安だけど……でも、お兄ちゃんだって元総長だもん。凄く強いのを私は知っている。


だから、私はお兄ちゃんを送り出して…1人、ちゃんと家にいることを決めた。


でも、お父さんもお母さんも仕事だし、お兄ちゃんは行っちゃったし……私は何をしたらいいんだろう。