鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
「ほう、じょっ、、」


恐怖から目を逸らさず向き合うと、そこでは、鳳条先輩が男の人を地面に押さえつけていた。


凶器にも負けないなんて……流石すぎる…


「まだやるか?」


「っ、俺たちの負けだ」


男の人がそう告げると、鳳条先輩は首の後ろを手刀でたたいて、男の人を気絶させた。


って……だいぶ物騒だけど……


でも、良かった、鳳条先輩が無事で………


周りには全てが終わったような雰囲気が漂っていて…


やっと気が抜けた私は……そんな鳳条先輩に勢いよく抱きついた。


「鳳条先輩のバカっ」


「ごめんな、」


「嫌われたかと思った……」


私は、お兄ちゃんの話を聞くまで、本気でそう思っていたんだから。


「桜妃を嫌うわけないだろ?」
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