鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
ん?ちょっと待ってなに、2人だけが分かる言葉みたいな…


「桜妃は気にしなくていいからな。」


うっ、、気遣いは嬉しいんだけど……


でも……


「桜妃は、何も気にしなくていいから、笑ってて。」


座高も高い鳳条先輩はきついはずなのに、私と視線を合わせて、頭をぽんぽんとしてくれる。


っっ、、これも久しぶりだ……


大好きだった感覚。


戻ってきたみたいで嬉しい。


でも、同時に少し照れくさい。


「お前ら〜兄貴の前でイチャつくな。」


「えっ、」


「そうですね、すみません、ちょっと…桜妃借りてってもいいですか?」


借りる……??
待って、どういう……


「はいはい。勝手に行ってこい。」


「ありがとうこざいます。桜妃、行こう。」
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